「電車に乗るのは非常識」 ベビーカーは車内で折りたたむべき? 遠慮不足が招く批判の声、専用マークの認知度「わずか52%」という現実
2015年に制定された「ベビーカーマーク」だが、その認知度は依然として低い。国土交通省が進める認知拡大キャンペーンにも限界があり、52%がマークを知らないという実態が浮き彫りに。ベビーカー利用者の負担を減らし、周囲の理解を深めるためには、さらに広範な普及と思いやりの精神が不可欠だ。
折りたたみ利用の実態と広がる賛成意見

2024年6月14日から7月4日にかけて、国土交通省は国土交通行政インターネットモニター1075人を対象に、公共交通におけるベビーカーの利用に関するアンケートを実施した。
「あなたは、ベビーカーマークを知っていましたか」という問いに対し、37.5%が「見たことはないし、意味も知らなかった」と回答し、14.5%は「見たことはあるが、意味は知らなかった」と答えた。認知していない人の割合は52%に上り、マークの周知不足が明らかになった。
一方で、ベビーカーを現在使用している、または過去に使用経験のある646人に「あなたは、電車やバスなどでベビーカーを折りたたまずに使用したことがありますか」と尋ねたところ、「使用したことがある」は41.6%にとどまった。多くの利用者が、折りたたんで利用するケースが依然として多いことがわかる。
ただし、「あなたは、電車やバスなどの車内では原則としてベビーカーを折りたたまずに使用できることを知っていますか」という設問では、63.5%が「知っている」と回答している。
また、「あなたは、電車やバスなどにベビーカーを折りたたまずに乗車できることに対してどのように思いますか」との質問には、「賛成」が53.8%、「どちらかというと賛成」が36.0%と、賛成意見が
「合計89.8%」
を占めた。この結果からも、ベビーカーマークの認知度が向上し、折りたたむ必要がない場所という理解が浸透すれば、ベビーカー利用者の負担が軽減されるとともに、周囲の許容度も自然と高まっていくと考えられる。