交通系ICカードはもう古い? 国交省「完全キャッシュレス決済バス」実験で見えた新たな決済トレンドとは

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2024年、国土交通省が主導する「完全キャッシュレスバス」実証実験が始動。18事業者29路線を対象に、地域経済のデジタル化と業界の人手不足解消を目指すこの取り組みで、さまざまな決済方法が導入され、交通業界の未来が大きく変わろうとしている。

交通系ICカードが首位

完全キャッシュレスバス実証実験におけるCL決済毎導入数(画像:上原寛)
完全キャッシュレスバス実証実験におけるCL決済毎導入数(画像:上原寛)

 本稿では、

・交通系ICカード
・クレジットカードのタッチ決済
・コード決済の導入状況

に焦点を当て、回数券やデジタルチケット、事業者独自の乗車カードなどは、あるひとつのサービスを除いて集計から外すことにする。

 まず、各決済サービスの導入数を見てみよう。

・交通系ICカード:13(43%)
・タッチ決済:10(33%)
・コード決済:5(17%)
・Quickride(デジタルチケットアプリ):2(7%)

この結果から、交通系ICカードが最も多く導入されていることがわかるが、タッチ決済もその後に続いていることがわかる。

 タッチ決済を導入しているが交通系ICカードは導入していない事業者は

「2社」

で、現状では交通系ICカードとタッチ決済が共存しているケースが多いようだ。

 一方、コード決済を導入している事業者は5社あるが、同一事業者でも路線によってはコード決済が導入されていないケースが見られる。

 例えば、名鉄バスのセントレアリムジンではQRコード決済に

・Alipay+
・WeChat Pay

のみ対応している。この空港バスは中部国際空港と名古屋市内を結ぶ路線であり、外国人旅行者を主なターゲットとしているため、特化した決済方法が採用されている。

 また、横浜市交通局が運行するベイサイドブルー(横浜駅前~山下ふ頭~横浜駅改札口前を結ぶ路線)では、

・PayPay
・楽天ペイ
・d払い
・auPAY
・メルペイ

など、国内大手のコード決済サービスを利用できるようになっている。

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