満月の夜、なぜ「野生動物との衝突事故」が1.5倍も増加するのか? 11月16日「ビーバームーン」で考える

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テキサスA&M大学の研究によると、満月の夜は新月の夜より45.8%も事故が多く、特に郊外でその傾向が顕著だという。さらに、最新のAEBシステムの性能が向上したことが確認されたが、最も重要なのはドライバーの注意力だ。

「7万件超」ロードキルの現実と対策

ロードキルのイメージ(画像:写真AC)
ロードキルのイメージ(画像:写真AC)

 道路上で発生する野生動物の死亡事故、いわゆる「ロードキル」は、モータリゼーションにともなう深刻な問題である。国土交通省の報告によると、2022年度における直轄国道でのロードキル件数は約

「7万件」

にのぼる。

 ロードキルの犠牲になる野生動物には、シカやクマ、イノシシなどの大型動物から、タヌキ、キツネ、イヌ、ネコなどの中型動物、さらには鳥類などの小型動物まで多岐にわたるが、その中で最も多いのは中型動物である。

 衝突被害を軽減するためのAEB(衝突被害軽減ブレーキ)は、中型動物以下の検知や衝突防止には十分に効果的でないこともあるといわれている。しかし、それでも備えている方が事故防止に役立つのは確かだ。2024年、このAEBの性能が大きく向上したことが報告されている。

 米国自動車協会(AAA)は、10月24日に発表したリポートで、2017~2018年モデルの車両と2024年モデルの車両のAEBシステムを比較し、2024年モデルのAEBが着実に改善されていることを報告している。

 AEBは、先進運転支援システム(ADAS)の一部で、センサーを利用して車両やその他の障害物との衝突の危険を検知する。もし衝突の危険があると判断され、ドライバーの反応が遅れると、システムは自動的にブレーキをかけ、車両を減速させるか、完全に停止させることで衝撃を軽減するか、衝突を回避しようとする。

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