満月の夜、なぜ「野生動物との衝突事故」が1.5倍も増加するのか? 11月16日「ビーバームーン」で考える
テキサスA&M大学の研究によると、満月の夜は新月の夜より45.8%も事故が多く、特に郊外でその傾向が顕著だという。さらに、最新のAEBシステムの性能が向上したことが確認されたが、最も重要なのはドライバーの注意力だ。
衝突事故「46%」増加

米テキサスA&M大学の研究チームが2024年8月に「Transportation Research Part D: Transport and Environment」で発表した研究によると、満月の夜は新月の夜よりも野生動物との衝突事故が
「45.8%」
増加することがわかった。
研究チームはテキサス州で過去10年間の衝突事故データを集め、満月と新月の夜の野生動物との衝突事故を比較した。その結果、野生動物以外の事故には大きな違いはなかったが、野生動物との衝突事故は満月の夜の方が新月の夜よりも多かった。この傾向は都市部よりも野生動物が多い郊外で顕著だった。
研究結果を踏まえると、ドライバーは満月の夜、特に明るい夜に注意を強化する必要があり、
・安全対策
・交通インフラの改善
を考えるべきだという問題提起にもつながる。
満月の夜に野生動物との衝突事故が増える理由は完全には解明されていないが、
・普段よりも明るい月明かりがドライバーの注意力を低下させる
・野生動物の活動が活発になる
ことが考えられる。そのため、交通科学と動物行動学の両面からさらなる研究が必要とされるかもしれない。
また、農村部の道路の照明や高速道路沿いの野生動物警告パネル、夜間の緊急サービスなどの改善についても、専門家による検討が求められるだろう。日本でも野生動物との衝突事故が増えているため、今回の研究結果は重要な警鐘となるべきだ。