5人乗り車で「6人乗れる」理由とは? 子どもを乗せるときの定員計算、法的にはOKでも安全対策が必須なワケ
子どもを乗せる際のクルマの乗車定員、正しく理解しているだろうか。ホンダアクセスの調査では、34.5%のドライバーが次に購入するクルマで「家族で乗ること」を意識していると答えている。12歳未満の子どもは1.5人分としてカウントされ、乗車定員を超えても違反にはならない。ただし、シートベルトやチャイルドシートが足りない場合があり、事故のリスクを減らすためにも安全対策を徹底することが求められている。
子どもを守るために必要なマイルール
以前、一児の母である筆者(小島聖夏、フリーライター)は、飲食店の駐車場で8人乗りのミニバンから、小学校低学年くらいの女の子が7~8人降りてくるのを目撃した。付き添いの大人はふたりいたが、子どもたちはみんな似たような体形と髪型をしており、こんなに多くの人がこのクルマに乗ることができるのかと疑問に感じ、印象に残っている。
実際、子どもを含めた乗車定員は、
「(8人 - 2人) × 1.5 = 9」
となり、9人の子どもが乗れる計算だ。ふたりの大人を含めると、合計で11人まで乗れることになるので、法律的には違反ではない。
しかし、違反でないからといって安心してよいわけではない。本当に子どもの安全を守れるのかを考える必要がある。8人乗りのクルマの場合、シートベルトが3本足りない。その状態で、果たして子どもたちの安全が守れるのか疑問が残る。
子育てをしていると、便利さと安全を両立させるのが難しいと感じることがある。便利さを優先したいときもあるだろう。しかし、そのようなときこそ最悪の事態を想定して踏みとどまるべきだ。
「短い距離だから大丈夫」
「安全運転を心がけているから問題ない」
と思っても、何の保証もない。大人数の子どもを乗せる場合は、安全を第一に考え、公共交通を使う、大型車のレンタカーを借りる、あるいはクルマを2台以上で移動するなど、安全策を講じることをおすすめする。
子育て世帯の多くは、普段から自家用車を利用しているだろう。だからこそ、子どもを乗せる際の定員をきちんと把握し、追突事故などのリスクも考慮したうえで、「どの程度の乗車なら安全が確保できるか」を事前に“マイルール”として決めておくことが重要だ。