5人乗り車で「6人乗れる」理由とは? 子どもを乗せるときの定員計算、法的にはOKでも安全対策が必須なワケ

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子どもを乗せる際のクルマの乗車定員、正しく理解しているだろうか。ホンダアクセスの調査では、34.5%のドライバーが次に購入するクルマで「家族で乗ること」を意識していると答えている。12歳未満の子どもは1.5人分としてカウントされ、乗車定員を超えても違反にはならない。ただし、シートベルトやチャイルドシートが足りない場合があり、事故のリスクを減らすためにも安全対策を徹底することが求められている。

5人乗りでも6人乗れる理由

子どもの多い家族とクルマ(画像:写真AC)
子どもの多い家族とクルマ(画像:写真AC)

 クルマに乗る人数を数える際に注意すべきポイントは、

「何歳までが子どもにあたるか」
「子どもが乗っているときの乗車定員の計算方法」

だ。この2点を理解すれば、定員オーバーを避けることができる。

「道路運送車両の保安基準第53条」には、乗車定員や最大積載量についての規定があり、

「乗車定員は12歳以上の者の数をもって表わし、12歳以上の者1人は、12歳未満の小児又は幼児1.5人に相当する」

といった説明がある。年齢以外に特別な決まりはないため、赤ちゃんも、体形が大人に近い小学校高学年の子どもも、12歳未満であれば「子ども」としてカウントされる。計算方法は以下の通り。

「(クルマの最大乗車定員-大人の人数)×1.5 = 12歳未満の子どもが乗れる人数(端数は切り捨て)」

この計算式に必要な数値を当てはめることで、子どもが何人乗れるかが分かる。

 例えば、乗車定員が5人のクルマに大人がふたり乗っている場合、子どもが何人まで乗れるかを求めるには、

「(5人 - 2人) × 1.5 = 4.5」

という計算になる。端数は切り捨てなので、12歳未満の子どもは4人まで乗せられることになる。

 つまり、5人乗りのクルマでは、大人ふたりと子ども4人の合計6人が乗車でき、定員を超えても違反にはならない。

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