南海電鉄に暗雲! 泉北ニュータウン「30年間で人口3割減」という現実、近大進出は起死回生となれるのか?

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大阪府の堺市と和泉市にまたがる泉北ニュータウンでは、人口減少が止まらない。大阪難波と泉北ニュータウンを結ぶ泉北高速鉄道も利用者が減り続けていて、親会社である南海電鉄の将来に暗い影を落としている。

官民挙げてあの手この手の対策

泉ケ丘駅前の商業施設「ジョイパーク泉ヶ丘」(画像:高田泰)
泉ケ丘駅前の商業施設「ジョイパーク泉ヶ丘」(画像:高田泰)

 府や堺市、南海電鉄などは魅力ある街に変え、人口減少を食い止めようと懸命の努力を続けている。府は建て替え時期を迎えた建物が増えてきたのを受け、建物の高層化で生まれる空地に地域から求められる施設を整備する方針。大阪都市計画局は

「地域のまちづくりに合う施設を検討したい」

としている。

 堺市は若い世代の定住促進に力を入れる。自然に恵まれた泉北ニュータウンの魅力を満載したウェブサイトを開設したほか、11月に入って「まちの参観日」と銘打った定住促進イベントを次々に開催中だ。堺市泉北ニューデザイン推進室は

「若い世代に魅力をアピールし、高齢化に歯止めを掛けたい」

と述べた。

 南海電鉄はAI(人工知能)を活用したオンデマンドバスの実証運行を続けている。定員8人のワンボックス車が事前予約を基に最適ルートを判断して運行する仕組み。南海電鉄は

「持続的な運行を模索し、サステナブルな街を目指したい」

と説明した。

 槇塚台では、地域コミュニティーに大阪公立大やNPO法人などが協力する「泉北ほっとけないネットワーク」が、府営住宅の空き部屋や戸建ての空き家を改修し、生活支援住宅やグループホームなどへ福祉転用している。

 実態を調査した大阪公立大大学院生活科学研究科の加登遼講師らは10月、

「改修が他地区へ広がることで泉北ニュータウンがオールドタウンから変容する可能性が示唆された」

とする論文を国際学術誌「ハビタット・インターナショナル」に寄稿した。

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