六本木ヒルズができる前の風景、覚えていますか? 「2003年開業」以前の街並みとは
六本木ヒルズの開発は、住民の生活を大きく変えた再開発の象徴だ。戦後の歓楽街化から現代の商業エリアへの移行。これからは、過去を尊重しながら未来を考える都市づくりが求められている。
六本木が教える記憶の難しさ

この六本木の事例が示しているのは、都市における
「記憶の保存」
の難しさだ。現在、各地の再開発では昔ながらの町並みの一部を保存して、地域の記憶を残そうとする試みがよく行われている。しかし、六本木の経験は、こうした
「選択的保存」
の限界を教えている。町並みは単なる建物の集合ではなく、そこに暮らす人々の生活や地域のコミュニティーがあってこそ成り立つものだ。これは今後の都市再開発において、私たちが真剣に向き合うべき課題だろう。