トヨタが「米ディーラー」から圧倒的支持を集める根本理由 信頼度72%で業界平均の「3.6倍」の現実とは

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トヨタが米国で人気の理由は、燃費や信頼性の高さだけではなく、ディーラーからの厚い信頼と利益も大きい。全体の9%のディーラーで、業界全体の粗利益の29%を稼ぎ出していて、在庫も30日以下と非常に少ない。さらに、インセンティブ支出は業界平均の半分に抑えている。サイバー攻撃の脅威にも、トヨタ独自のシステムでしっかり対応している。このようにして、トヨタは米国市場で揺るぎない地位を築いている。

サイバー攻撃対策

トヨタ自動車の本社(画像:AFP=時事)
トヨタ自動車の本社(画像:AFP=時事)

 最近、米国のディーラーにとって脅威となっているものに

「サイバー攻撃」

がある。全米で約1万5000店のディーラーにソフトウエアを提供するCDKグローバルがサイバー攻撃を受けた。

 2024年の6月19日の祝日に始まり、翌日も攻撃を受け、「ディーラー管理システム(DMS)」という、ディーラーに欠かせないシステムが停止し、米国とカナダ全土のディーラー業務に影響が出た。

 融資・保険の手配、車両・部品の在庫管理、販売・修理の完了などを管理していたので、契約書は手書き、顧客の信用度は不明、新車の納車日・交換部品の入荷時期は電話がつながるのを待つといった事態になった。完全復旧に時間がかかり、大きな損害が出た。

 トヨタは独自のシステムを持っている。ディーラーと話し合いながら10年以上かけて開発したシステム「スマート・パス」は消費者がオンラインショッピングにも使えるものである。ディーラーの在庫状況もソファの上から確認できる。このセキュリティーについて、クリスト氏は、「トヨタ本社の最高レベルのデータ暗号化とデータセキュリティーを使用」し、

「あらゆる種類の潜在的な攻撃に耐えられる」

と確信している。こういった面からも、トヨタはディーラーの支持を強くしていく。

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