トヨタが「米ディーラー」から圧倒的支持を集める根本理由 信頼度72%で業界平均の「3.6倍」の現実とは
トヨタが米国で人気の理由は、燃費や信頼性の高さだけではなく、ディーラーからの厚い信頼と利益も大きい。全体の9%のディーラーで、業界全体の粗利益の29%を稼ぎ出していて、在庫も30日以下と非常に少ない。さらに、インセンティブ支出は業界平均の半分に抑えている。サイバー攻撃の脅威にも、トヨタ独自のシステムでしっかり対応している。このようにして、トヨタは米国市場で揺るぎない地位を築いている。
低いインセンティブ

ところで、メーカーは、ディーラーに対してインセンティブを出している。ディーラー側はこれを使って、値引きなどの販促活動を行う。消費者には喜ばしいものである。
業界全体の7月の平均インセンティブは平均取引価格の7.0%で、トヨタとレクサスは、その
「半分」
であった(2024年9月10日付、同社リポート)。この7.0%という数字だが、上昇傾向にあり、1年前と比較して59.1%増加している。
なお、この月は、量販車メーカーの中ではインフィニティ、フォルクスワーゲン、アウディ、日産のインセンティブ支出が最も高かった(2024年8月13日付、米コックス・オートモーティブ社リポート)。8月は、7.2%に上昇した(2024年9月19日付、同じ社)。
基本的に、在庫が余っているとインセンティブは上昇する傾向がある。トヨタの場合、在庫日数が非常に少ないことなどが、インセンティブ支出の低さにつながっているが、それでも、
「ディーラーの利益は非常に健全」
「歴史的にみても好調」
と、クリスト氏は話す。