幹線道路沿いに住むと「不妊リスク」が高まる? 英国研究が明らかにした、クルマ由来「PM2.5」の笑えない影響とは

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クルマ由来のPM2.5は健康に深刻な影響を与える。デンマークの研究によると、PM2.5に長期間さらされることで、男性の不妊リスクが24%増加し、女性には交通騒音が影響を与えることがわかっている。また、EVの増加によって摩耗が進み、PM2.5が増加している。さらに、街路樹がPM2.5を37%減少させる可能性があるため、環境政策の重要性が改めて浮き彫りになっている。

EVの普及と健康リスク

幹線道路(画像:写真AC)
幹線道路(画像:写真AC)

 クルマに起因する環境問題は、ガソリンエンジンからの二酸化炭素排出だけではない。

 ガソリンの燃焼に加えて、タイヤやブレーキの摩耗によって生じる微粒子状物質、いわゆるPM2.5も環境汚染の一因であり、直接的に私たちの健康に影響を与える問題である。

 排ガスから放出されるPM2.5は、マフラーやフィルターの技術の進歩により、年々減少している傾向がある。しかし、ブレーキとタイヤの摩耗によって発生するPM2.5は、近年の乗用車の大型化にともない、むしろ増加傾向にあるといわれている。

 特に、電気自動車(EV)は同サイズのガソリン車よりも平均で約30%重いため、ブレーキとタイヤの摩耗が早く、その分多くのPM2.5を生み出してしまう。

 PM2.5の「2.5」は粒子の大きさを示している。粒子径が2.5ミクロン(0.0025mm)以下の微粒子は吸い込むと呼吸器に付着する可能性があり、体外に排せつされにくいため、健康に深刻な影響を及ぼすことがわかってきている。

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