「翌日配送」が当たり前の時代なのに 小学校が“物流教育”を取り入れるワケ
ECサイトを利用したネットショッピングがライフスタイルの一つとなる中で、物流の仕組みを子どもたちに学んでもらおうという取り組みが進んでいる。
翌日配達が実現する物流網

ECサイトの代表格の一つであるアマゾンでは、オプションとして「おいそぎ便」(一部地域を除く)が利用できる。有料のプライム会員であれば無料で使え、商品によっては翌日配達も可能だ。
さらに、最近では当日配達も珍しくない。コロナ禍によりネットスーパーの認知度も高まり、生鮮食品を注文した日に届けるシステムも大手スーパーを中心に確立されている。ひと昔前の「注文した品は3日で届けばかなり早い方」といった感覚が信じられないほど、スピード重視の時代になっている。
配達業務の劇的な変化を目の当たりにしている世代にとって「昭和や平成中期頃までと比べるとモノが届くのが早くなった」という実感は強い。ただ一方で、「配送が早くなるのも商品管理がオートマチック化している現代では当たり前」と捉える消費者も少なくない。
さらに、物心ついたときから翌日・当日配送を目の当たりにしている若い世代にとって「3~4日後に届く」というのは決して早くない。まして配達が遅れるのはナンセンスなのだ。
しかし、短期間または短時間での配達が可能なのも、物流会社の進化やこれまでの努力の賜物だということは忘れ去られがちだ。もう少し、物流業界の努力はクローズアップされるべきであり、物流を知らなければ日本経済だけではなく世界経済にも疎い人になってしまう。
経済の流れを学ぶには、やはり物流が欠かせない。日頃から保護者がECサイトで商品を購する姿を見ている子どもたちにとっても、物流は最も身近な「経済活動」の一つと言えるだろう。