自動車ディーラーが勧める「自動車保険」が割とお値段高めなワケ
自動車保険は掛け捨て型であり、安い保険料にはリスクもともなう。免責金を設定すると保険料は安くなるが、事故時の自己負担が増加する可能性がある。等級制度も影響し、事故後の保険料が3年間上昇することも。ダイレクト型保険は安価だが、保険内容に注意が必要。損害保険は充実させるのが賢明である。
重大事故時の保険の重要性

自動車ユーザーの約80%が任意の自動車保険に加入している。自動車保険は、加入期間中に事故がなければ掛け捨てとなり、そのため「必要最低限」で済ませる人が多いのが現実だ。
自動車保険は、万が一のときに役立つものであり、損をする可能性もある。本稿では、元自動車ディーラーでファイナンシャルプランナーの筆者(宇野源一)が、自動車保険の削減について解説する。
自動車保険だけでなく、火災保険や旅行保険などの損害保険は基本的に「掛け捨て」型だ。つまり、保険料を支払っても事故がなければ無駄になってしまうため、保険期間を全うするだけの人が多い。そのため、自動車保険には等級制度があり、事故を起こさない優良ドライバーは等級が上がり、保険料が安くなる。
自動車ユーザーは、自賠責保険(強制保険)と任意保険に加入する。自賠責保険は、相手方への最低限の補償を目的としており、ケガ等の場合は最大120万円、死亡の場合は最大3000万円まで補償される。軽微な事故には十分だが、重大な事故には自賠責保険だけでは不十分だ。
過去には、死亡の場合に数億円の賠償金が発生した判例もあるが、その場合でも保険に加入していれば、自己負担は保険料だけで済む可能性が高い。このため、多くの人が保険料を支払っているといえる。