「ガソリン配達サービス」が米国で人気! 日本に今後導入できる? スマホで注文、きたる車社会の新潮流とは

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ガソリン配達サービスが、米国で注目を集めている。スマホアプリを使って指定場所で給油するスタイルは、安全で便利ということで人気が高まっている。特に都市部や企業にとっては利便性が高く、環境にもやさしい。日本でも課題は多いが、将来性は十分にある。

米国で急成長、ガソリンデリバリーの革新

Boosterのウェブサイト(画像:Booster)
Boosterのウェブサイト(画像:Booster)

 車大国の米国では、もう10年近く前からガソリンのデリバリーサービスが始まっていた。「Booster」や「Yoshi」(日本風の社名だが日系ではない)といった企業が、2015年からサンフランシスコなどでサービスを開始している。

 開始当初は、ピックアップトラックの荷台にタンクを積んで、地道なデリバリーを行っていたようだが、その後スマホアプリなどの利用で業績を伸ばしている。

 利用者がアプリで注文すると、指定した日時に指定した場所までガソリンを届けて給油してくれるサービスで、特に大都市圏で人気を集めている。もちろん合衆国運輸省の安全基準を満たしているサービスだ。

 COVID-19(新型コロナウイルスの流行)の影響で、非接触型のサービスの需要が増えたことも手伝って、この新しいサービスモデルは急速に拡大している。特に、

「交通渋滞が多い都市」

では、ガソリンスタンドに行く時間を節約できるという大きなメリットがあり、ユーザーにとって利便性の高いサービスだ。

 デリバリーでの給油サービスに加え、Yoshiは、

・車
・ワイパーゴムの交換
・タイヤの点検

など、およそガソリンスタンドで受けられるメンテナンスサービスのほとんどを、デリバリーで対応してくれるという。

 米国のガソリンデリバリーサービスは、安全性と利便性を兼ね備えたサービスとして、今後もさらなる成長が見込まれている。また、個人向けのみならず、企業向けのフリート管理においても、ビジネス展開をしている。輸送系の会社やレンタカー会社などモビリティ関連の企業相手で、多くの車両を管理運用する企業にとっても、車両が一括して給油されるため、業務の効率化が図れると好評だ。

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