京都駅の“大混雑”に拍車をかけているのは何者か? 京都市「観光特急バス」運行開始も、「地元民たまったもんじゃない」のホンネ
京都市で観光高速バスの運行が始まった。市民と観光客のバスの使い分けは、混雑解消につながるのだろうか。
京都駅一極集中緩和が課題

バスが混む最大の原因は、観光客が
・清水寺周辺の東山地区
・嵐山や竹林の道がある嵯峨嵐山地区
・銀閣寺や平安神宮付近の岡崎地区
・伏見区の伏見稲荷大社
など、ガイドブックやインターネットサイトで紹介されている有名観光地に向かいがちなことだ。京都市は他の観光地をPRして分散を図っているが、思うような効果は出ていない。
しかも、京都市へやってくる観光客は京都駅に集中している。東京からの新幹線、北陸などからの在来線特急、大阪からの新快速が到着するたびに、駅の中の通路が人で埋め尽くされ、駅前のバス乗り場に長い列が生まれている。
観光特急バスの初日、下京区の阪急電鉄京都河原町駅、東山区の京阪電鉄祇園四条駅は、京都駅ほどの混雑ではなかった。大阪~京都間をJR西日本の新快速が30分足らずで走るのに対し、阪急、京阪の特急は40~50分かかる。所要時間の差から
「大阪方面から来る観光客」
が新快速を選ぶ結果、京都駅の混雑に“拍車”をかけているわけだ。
京都駅は混雑緩和のリニューアルが決まっているが、着工は2026年度、完成は2031年度の予定。当分は京都駅の混雑は緩和されない。しかも、リニューアル工事が完成しても、混雑緩和が期待できるのは駅のなかだけ。これまでどおり大勢の観光客が同じ方向を目指したのでは、バスは混雑したままになる。
やってくる観光客の総数を制限する方法も考えられるが、京都市観光MICE推進室は
「今のところ、総数の規制は検討していない」
としている。私鉄や地下鉄の利用を呼び掛けながら、状況に応じて観光特急バスを増便するなどしてしのぐしかなさそうだ。