全国各地で減便&廃業! もはや「路線バス」という発想自体が古いのだろうか【連載】ホンネだらけの公共交通論(10)
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「路線バスという発想自体が時代遅れなのか」とさえいいたくなるほど、バス事業自体が廃業に追い込まれている地域も多い。
オンデマンドバスの課題

このようなダイヤのないオンデマンドバスは、昨今の第3次AIブームで大都市圏から地方まで全国各地で試されている。
しかし、そのすべてが成功しているわけではない。あくまでバスであり、タクシーではないので、バス停のようなミーティングスポットがあり、そこでオンデマンドバスを待つ人、降りる人がいる。
あえて、バス停と書かないのは、物理的なバス停ではなく、スマートフォンの画面上でミーティングスポットを可視化して指示する方法があるからだ。さて、オンデマンドバスを利用する生活者の視点から考えてみよう。
まず、予約サイトと予約者のインターフェースが悪ければ、生活者は利用意欲を失ってしまう。特に後期高齢者はスマートフォンの操作が苦手な人が多い。しかし、彼らはオンデマンドバス利用者のボリュームゾーンである。まずはこの問題を解決する必要があるが、電話予約のような方法を取り入れると、AIコミュニケーションでも余計なコストがかかってしまう。
次に車両である。エンジンで走るバンタイプの車両は幅が狭く、段差も大きい。電動かつ低床のバンタイプがラインアップに加わるには、まだ時間がかかるだろう。これを敬遠する人もいる。
もう一つの問題は、決済に残っている。バス車内での現金決済は減る傾向にあるが、オンライン決済やキャッシュレス決済に抵抗のある乗客、特に高齢者は意外に多い。