EV普及に欠かせない「EV用タイヤ」 普通のタイヤとどう違うのか?

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EVの普及はまだこれからだが、EVの性能をさらに高める要素のひとつとして、近年「タイヤ」が注目され始めている。その最前線にあるのは何か。

EV用タイヤと普通タイヤの違い

EV専用ウルトラハイパフォーマンスサマータイヤ「ADVAN Sport EV」(画像:横浜ゴム)
EV専用ウルトラハイパフォーマンスサマータイヤ「ADVAN Sport EV」(画像:横浜ゴム)

 そもそもEV用タイヤは、「転がり抵抗」を最小限に抑える設計がされている。転がり抵抗とは、

「タイヤが地面と接触する際に生じる抵抗」

のことで、これが大きいと車はより多くのエネルギーを必要とする。

 一般的にEVは、ガソリン車よりも転がり抵抗が航続距離に及ぼす影響が大きいとされている。その原因は諸説考えられているが、なかでも

・トルク(タイヤを回転させる力)の大きさ
・重い車重

が関わっていることが多い。

 EVは特性上、電気モーターを駆動力として直接タイヤに伝えるため、ガソリン車よりも高いトルクを持つ傾向がある。これは、電気モーターが広い回転数範囲で高いトルクを発生し、特に低速域での加速性能が高いため、必然的にタイヤに転がり抵抗が高くなるのだ。したがって、転がり抵抗を低減することで、エネルギー効率が向上し、結果的にEVの航続距離が伸びる。

 2点目の「重い車重」だが、一般的にEVは充電バッテリーや各種快適装備を載せているため、ガソリン車よりも重い傾向がある。同じ車格で比較すると、日産のガソリンターボ車「デイズ」が940kgであるのに対し、EV「サクラ」は1080kgとなり、その差は150kgとなる。

 その結果、タイヤに大きな荷重がかかるため、EV用タイヤは高い耐荷重性を備える必要が出てくる。しかしEV用タイヤは、耐荷重性が高く、重い荷物を運んでもパンクするリスクが低く、安全性にも寄与するのだ。このように、

・転がり抵抗の抑制
・タイヤの耐荷重性の向上

は、EVが持続可能なモビリティの推進につながる重要な要素となっている。

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