函館~宗谷岬の「ローカルバス旅」は今でも可能なのか? バス路線廃止・縮小の2024年現状を調査してみた

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2008年10月、函館駅から宗谷岬までの北海道横断に成功した「ローカル路線バスの乗り継ぎの旅」。2024年3月現在、ローカル路線バスの乗り継ぎだけで北海道横断が可能かどうかを調査した。

進化するルート

「ローカル路線バスの乗り継ぎの旅」の公式ウェブサイト(画像:テレビ東京)
「ローカル路線バスの乗り継ぎの旅」の公式ウェブサイト(画像:テレビ東京)

 なお、この際に注意したいのは、JR北海道バスと北海道中央バスでは長沼町内でのバス停の名称が統一されていないようで、初見ではどこのバス停で乗り継ぎをすればよいのかわかりにくいことだ。北海道中央バスの長沼ターミナル発のバスに乗り継ぐためには、JR北海道バスの長沼町役場バス停で下車する必要がある。

 以降のルートについては、ほぼ2008年のルートを踏襲して宗谷岬まで行くことが可能だ。次にボトルネックとなる区間は4日目の雄武~枝幸ターミナルに向かう宗谷バスが1日2往復の運行しかない点であるが、興部を朝7時44分に出発すれば問題なく宗谷岬までつながるので、乗車難易度はそれほど高くはない。

 2008年のルートでは、浜頓別から旧JR天北(てんぽく)線の廃止代替バスでいったん稚内に出てから、宗谷岬に向かう必要があったが、現在は、旧JR天北線と宗谷岬経由のバス路線の統合が行われていることから、浜頓別から1本で宗谷岬まで直通できることになっている。

 なお、テレビ東京公式ウェブサイトによると、2008年の挑戦では函館駅前から宗谷岬まで23本のバスに乗り継ぎ、運賃の合計は2万2910円だった。2024年版では、これが21本のバス乗り継ぎで運賃合計は2万860円となる。

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