沖縄の「カニ注意」標識、知ってる? 路上での動物事故、その対策の実態とは

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観光地にそぐわない「カニ注意!」の道路標識が目に飛び込んでくる。沖縄のロードキル対策。重要な3要因とは。

沖縄・観光島の変化

「カニ注意!」の道路標識(画像:写真AC)
「カニ注意!」の道路標識(画像:写真AC)

 那覇空港の南側約1.5kmに位置する瀬長島(沖縄県豊見城〈とみぐすく〉市)は沖縄本島から橋でつながる小島だ。自動車を使って2~3分で周遊可能な大きさで、ビーチもある。

 筆者(伊波幸人、自動車ライター)は幼少期に瀬長島を訪れたことがあるが、海の周囲は暗く山は真っ暗。入り口付近に遊技場があるのみで、地元民が来場する小島だった。しかし、近年の再開発により、リゾートホテルやオシャレなカフェが立ち並び

「飛行機 × ビーチ × 青い海」

を持つ新たな観光スポットとして注目を浴び、大型観光バスも来るようになった。

 近年の瀬長島を周遊していると、観光地にそぐわない「カニ注意!」の道路標識が目に飛び込んでくる。調べたところ、この道路標識はオカガニの「ロードキル」対策に設置されたとのことだ。なお、ロードキルとは、道路上で発生する野生動物などの死亡事故を指す。

 道路標識設置の背景には、瀬長島に生息するオカガニの個体数が激減している実態があり、問題視されている。この実態を受け、行政側は道路にある工夫を実施し、ロードキルの個体数は減った。

 本稿では、オカガニのロードキル問題と対策をテーマにモビリティー業界として自然環境にどう配慮すべきかを考えたい。

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