ボーイング・エアバスを超える日も近い? ロシア製旅客機「MS-21-300」をご存じか

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ロシア製のジェット旅客機「MC-21-300」が、将来世界の空に進出する。ウクライナ情勢など、ロシアを取り巻く緊迫した政治状況下では材料調達のリスクも懸念される。

ボーイングやエアバスより広い客室

民間航空機に関する市場予測 2018-2037(画像:日本航空機開発協会)
民間航空機に関する市場予測 2018-2037(画像:日本航空機開発協会)

 MC-21-300は、163席を標準とするツインエンジンのナローボディー(単通路)旅客機である。

 このクラスは、コロナ以前における航空旅客機の需要予測において需要の中心とされており、2018~2037年の20年間で1万3056機、単純平均で年間あたり約650機の導入が見込まれている。このように、MC-21は、需要および収益性が非常に高いセグメントに属しているのだ。

 しかしながら、このセグメントではボーイング737が1967年から、エアバスA320が1987年から世界の空を飛び続けている。強力なライバルが君臨する環境下において、イルクート社のMC-21が割り込める余地はあるのだろうか。

 ドイツのルフトハンザ航空においてシニアフリートバイヤーを長年勤めてきたニコブッフホルツ氏は、ドイツのメディアDW(ドイチュベレ)のインタビューにおいて、

「諸元(筆者注:機械の性能・機能を数値で表したもの)を見る限り、MC-21は最新のエアバスA320neoよりも優れた飛行性能を発揮するのではないか。また、西側の競合他社よりも優れた経済性を持っている可能性は十分にある」

と評価している。

 また、MC-21は「世界で最も幅の広いナローボディー機」として宣伝されている。実際、内部はエアバスA320より11cm、ボーイング737より27cmも広い。1列に6席以上を並べることは難しいものの、広い肘掛けや通路を確保するには十分な広さである。

 諸元どおりの効率性、信頼性、飛行パフォーマンスを発揮するかどうかは、今年の夏に予定されている、アエロフロートの子会社における納入後のフライトではっきりするだろう。

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