全国各地の駅前に「大学キャンパス」が続々誕生しているワケ 自治体の救世主となりうるのか
大学のキャンパスが全国の駅前に進出している。学生募集や大学のブランド向上に役立つからだが、駅前のにぎわい創出にも効果的だ。
2023年度は全国で開設ラッシュ

駅前に設ける大学のキャンパスは2023年度、全国で開設ラッシュとなった。東北学院大が仙台市若林区の市営地下鉄五橋駅前に五橋キャンパス、中央大が東京都文京区の東京メトロ茗荷谷駅前に茗荷谷キャンパス、大阪成蹊大が大阪市東淀川区の阪急相川駅前に相川キャンパスを開設した。
さらに、広島大は法学部を広島県東広島市から広島市中区の広島電鉄日赤病院前電停近くにある東千田キャンパスに戻している。京都市立芸術大は京都市西京区からJR京都駅に近い下京区の崇仁キャンパスへ移った。
関東学院大も横浜市中区のJR関内駅前に関内キャンパスを設けた。17階建てのビルには法学部などの学生3000人以上が横浜市金沢区の金沢八景キャンパスから移り、商業ビルに囲まれた都心部で学生生活を送っている。
都心部へのキャンパス開設は企業や地方自治体、地域などと連携した教育の推進が狙い。関東学院大は
「これまで以上に多様な連携が可能になった。シンポジウムや講演会などの活動も活性化している」
と目を細める。
駅前キャンパスはコロナ禍前から関西でひと足早く広がった。大阪経済法科大が2012年、大阪府八尾市の近鉄八尾駅近くに八尾駅前キャンパス、大阪工業大が2017年、大阪市北区の阪急大阪梅田駅近くの大阪都心部に梅田キャンパスを開設している。
このうち、大阪工業大は産学連携の推進を目指して梅田キャンパスを設置し、最先端のロボティクス&デザイン工学部を置いた。その結果、若者の都心志向を反映し、志願者が1.5倍に増えたほか、現在は1000人を超す学生が梅田に通っている。大阪工業大は
「都心部にキャンパスを設けたことで産学連携が活発になった」
と胸を張る。