EV・ハイブリッド車人気の陰で、「天然ガス自動車」がいまいち普及しないワケ
ハイブリッド車やEVに加え、環境意識の高まりから天然ガス車も注目されているが、前者ほど話題になっていない。なぜだろうか。
普及促進のために必要なこと

NGVの普及には、行政や業界団体の支援が不可欠である。インフラの拡充、技術開発への投資、消費者への情報提供など多面的なアプローチが求められる。加えて、消費者にとっては、環境への配慮と経済性のバランスのとれた、より魅力的なものを見つけやすくなるため、いかに消費者にアプローチするかがカギとなるだろう。
とはいえ、現状はまだバス、タクシー、トラックがリードし、着実にシェアを伸ばしている。日本ガス協会によれば、2001(平成13)年以降に日本で導入されたNGVは5万台近くに達し、国際ガス連盟によれば、世界規模で約2800万台が稼働しているという。
その一方で、価格の安定が期待されていた天然ガスの価格と供給量に変化が生じている。ロシアのウクライナ侵攻や欧州の過剰な天然ガス需要が、天然ガスの安定供給を難しくしているという分析もある。
とはいえ、NGVはその環境性能と経済性から、将来の自動車市場で重要な役割を果たす可能性がある。そのためには、さまざまな障壁を乗り越え、普及への道を切り開く必要がある。