人生最初のクルマは「新車or中古車」、結局どっちがいいの? という素朴な疑問
初心者ドライバーにとって、「新車」と「中古車」の選択は簡単なものではない。どちらがベストな選択かは、個々の状況や優先順位による。大切なのは、自分の運転スタイルと予算に合ったクルマを選ぶことだ。
中古車購入の優先事項

前述のとおり、新車と中古車には一長一短があるが、実際の市場ではどうなのだろうか。
ラビッツ(名古屋市)が2019年10月に実施した「初めての車購入に関するアンケート」によると、「中古車」と答えた人が半数を占める結果となった。また、「初めて車を購入した時に一番優先したものは?」という質問に対しては、約7割が「車種(ボディデザイン)」「価格」と回答している。
さらに、次のようなデータもある。リクルートは、2022年8月に「カーセンサー中古車購入実態調査2022」を実施した。次回の中古車購入意向では、「次も中古車を買おうと思う」と答えた人は、20代で48.0%、30代で48.9%と半数近くを占めた。また、中古車の平均乗車期間は20代で3.9年、30代で5.7年となっており、若い世代は比較的短期間でクルマを乗り換える傾向にあるようだ。
若い世代ほど中古車の乗り換え頻度が高い理由は定かではないが、車検のタイミングやクルマの状態を見て判断する傾向があることや、次々と登場する新車種に魅力を感じていることなどが考えられる。
また、同調査によると、中古車の支払総額は「50~100万円未満」が20.9%と最も高く、「200~250万円未満」は総じて増加傾向にある。これは、未使用車や元試乗車・新古車が市場に出回り、一般の中古車よりも信頼性や品質が向上しているためと推測される。
このように、調査結果や市場動向から、中古車市場が多様化し、初心者ドライバーにとって魅力的な選択肢が増えていることがわかる。今後も中古車市場は進化を続け、消費者にますます多様な選択肢を提供することが期待される。