自家用車に「アイドリングストップキャンセラー」を取り付ける人が減らないワケ SDGs時代なのになぜ?
手軽なキャンセラー

アイドリングストップキャンセラーは、特に車検の規制対象ではない。価格も安いもので3000円程度とハードルは高くない。複雑な配線の抜き差しが不要なカプラーオンタイプもある。標準状態に戻したい場合は、キャンセラーを無効に設定できる機種もある。
興味深いのは、自動車メーカーも「アイドリングストップ非搭載グレード」を導入していることだ。ダイハツはタント、タフト、ムーヴキャンパスにアイドリングストップ非搭載グレードを設定している。トヨタもヤリスやカローラスポーツなど純ガソリン車にアイドリングストップ非搭載グレードを設定している。
ダイハツは、非搭載仕様の追加は「部品供給不足による生産遅れの解消のため」としている。アイドリングストップが不評だからというわけではないが、アイドリングストップはイマイチと感じるユーザーには、最初から非搭載車を購入するという選択肢ができた。
ドライバーの反応

嫌われつつあるアイドリングストップ。今後はどうなるのだろうか。燃費向上という最大の目的は、CVTなどトランスミッションの性能向上など、他の部分の技術開発によって大きく前進している。日産は燃費向上の取り組みとして
「車速に応じて最も運転効率の良いエンジン回転数となるよう変速比を選択できるCVTの適用」
の採用を推進している。
アイドリングストップは必ずしも燃費向上の切り札ではなくなってきている。このような状況から、今後は純ガソリン車のラインアップそのものにアイドリングストップが搭載されなくなる傾向が強くなるかもしれない。
燃費対策や環境意識の高まりとともに市場に普及したアイドリングストップだが、エコで便利な機能として絶賛されているかといえば、決してそうではない。運転感覚に違和感を覚えるドライバーも多く、むしろアイドリングストップを解除してもらいたいという欲求が芽生えているようだ。