外環道・圏央道の「インターチェンジ番号」、なぜ数字が大きくなっているのか?
首都圏の謎番号

日本の高速道路の各インターチェンジ(IC)やジャンクション(JCT)には、「インターチェンジ番号」と呼ばれるものが付けられている。これは、ICやJCTの名称だけでなく、ドライバーがICやJCTを区別しやすくするための番号である。
仕事とプライベートで年間約6万kmを走る私(都野塚也、ドライブライター)は高速道路に乗るようになってからこの番号の存在にすぐ気づいたが、両親は私が教えるまで知らなかったので、万人が知っているとはいい難い。
番号は路線ごとに割り当てられており、一定のルールに従っている。そのなかで、首都圏を通過する
・東京外環自動車道(外環道)
・首都圏中央連絡自動車道(圏央道)
だけが、ほかの他路線と付け方が違う。
当初は、それらがどのようなルールに基づいて付けられているのか知らなかったが、何度か実際に運転して調べているうちに外環道と圏央道が特殊さがわかった。
ということで、本稿では皆さんに高速道路をより面白く使ってもらうため、外環道と圏央道の番号の付け方を説明する。
IC番号の基本ルール

まず、通常の番号の付け方について。
番号は路線ごとに完全にわかれており、各路線の起点が番号の「1」となっている。例えば、東北自動車道(東北道)の起点は埼玉県川口市の川口JCTなので、川口JCTの番号は「1」だ。
そこから終点に向かって「2」「3」「4」「5」とひとつずつ増えていく。ICやJCTの数は路線によって異なるため、終点の番号は路線によって違いが出る。
高速道路では、すでに開通している路線に新しいICやJCTが設置されることが多い。その場合、既存の番号には枝番が与えられ、新しいICとJCTに割り当てられる。
例えば、中央自動車道(中央道)開通後に設置された稲城ICは、ひとつ前である調布ICの番号「3」に枝番が付いた「3-1」となっている。