80歳の「個人タクシー運転手」容認 どう見ても危険すぎるので、現役運転手に聞いてみた
9月15日、国土交通省は過疎地での個人タクシーの営業を認め、個人タクシードライバーの年齢上限を80歳に引き上げる新たな方針を発表した。実際に高齢者が起こした事故の特徴を踏まえながら、このテーマの是非について考えてみたい。
世間の想像の“斜め上”。
2023年9月15日、国土交通省は過疎地での個人タクシーの営業を認め、個人タクシードライバーの年齢上限を80歳に引き上げる新たな方針を発表した。
昨今、タクシードライバー不足がささやかれており、それと相まって過疎地での移動手段の確保が問題視されている。タクシードライバーの確保は喫緊の課題であり、タクシードライバーになるための条件緩和やライドシェアの導入などが議論されてきたが、個人タクシーが80歳までOKになるというニュースは、世間の想像の“斜め上”をいくような策でだった。
高齢者による交通事故を抑制するため、高齢者の運転免許返納を促す動きが活発化しているさなかのニュースであり、驚きを隠せない。高齢者による交通事故は後を絶たないといわれるが、「高齢者だから危ない」と考えられるのはイメージの問題だけではない。
実際に高齢者が起こした事故の特徴を踏まえながら、このテーマの是非について考えてみたい。