バブル期の狂乱? 軽自動車の限界に挑んだ「ミニスポーツ」の圧倒的存在感とは【連載】90’s ノスタルジア・オン・ホイールズ(2)

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1990年代は、バブル崩壊後も未来への夢と希望に満ち、国内の自動車産業も活況を呈していた。本連載では、当時のクルマ文化を探るとともに、興奮を読者に甦らせる。

軽自動車史に刻まれた存在

90年代のイメージ(画像:写真AC)
90年代のイメージ(画像:写真AC)

 ホンダ・ビートの生産台数は1996(平成8)年までに約3万4000台。スズキ・カプチーノは1998年までに約2万6500台。マツダ・オートザムAZ-1は1994年までに約4400台。スズキCARAは531台を数えるのみだった。

 現代、軽自動車のマーケティングは相応の趣味性を持たせながらも、その基本はあくまで

「実用性第一」

である。もちろんホンダ・ビートの血筋を継承するものとしてホンダS660の様なモデルも登場しているが、やはり存続は難しく既に生産を終えている。スズキ・ジムニーはそうしたなかの数少ない個性派ではあるものの、基本は実用性重視の4WDである。

 昨今の

・軽自動車の在り方
・ユーザー側からの要望

を鑑みると、これから先の時代に純粋なスポーツカーが投入されることは期待薄である。

 軽自動車という日本固有のサイズのなかに、可能な限りのパフォーマンスを盛り込んだビート、カプチーノ、AZ-1。これらは間違いなく日本の自動車史にその名を残す存在である。

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