新千歳空港「ビジネスジェット専用施設」12月開設、どう便利になる? 海外富裕層に絶好のアピールチャンスだ
CIQ手続きの円滑化

ビジネスジェットの運航に係るCIQ手続きの円滑化に関しては、海外から新千歳空港にビジネスジェットが到着した場合、乗客・乗員は新千歳空港でCIQ手続きを行う。その後、新千歳空港から道内の他空港へ行く場合、行き先の空港でもCIQ手続きを行う必要がある。
函館空港や旭川空港のようなCIQ常駐空港であれば対応に支障はないが、それ以外の道内地方空港の場合、CIQ職員が最寄りの事務所から出張対応する必要がある。
定期便と異なり、ビジネスジェットは
「スケジュール変更」
が頻繁に発生するため、道内地方空港で対応するにはハードルが高い状況にある。
そのため、新千歳空港で外航機(国際線扱い)から内航機(国内線扱い)への資格変更手続きを行うことが考えられる。
変更手続き後は国内線扱いとなるため、以降の到着空港ではCIQ手続きが不要となる。これにより、CIQ体制によらず発着が可能となるため、スケジュール変更も柔軟に行うことができる。
機内食提供でジェットの利用促進

ビジネスジェットは、機内食の対応に苦慮する声も聞かれる。空港周辺での調達先の選択肢が少なく、中部国際空港や九州佐賀国際空港など道外の空港でも同様の傾向が見られる。
北海道は食材に関して海外からの評価が高く、ビジネスジェットを利用するハイクラス層も「食」をきっかけに北海道を旅行先に選ぶ傾向がある。これをふまえ、道内の空港では地元の魅力的な食材を武器にして、ビジネスジェットの利用が促進されることに期待したい。
魅力的な機内食を手配できる環境になれば、空港の魅力がクルーに認知され、その情報が旅客、さらにはビジネスジェットユーザー全体に広がることで、空港の利用促進につながっていくだろう。
北海道エアポートなどは、2024年度までに新千歳空港において、サテライトビルの新設、国内線ビル到着階の拡張や、南千歳駅周辺へのホテル誘致を計画。空港全体を北海道全域の魅力を発信する「北海道ショーケース」として改修し、道内全域の観光提案、コンシェルジュサービスの提供、一般空港利用者も利用できる物販、飲食、娯楽等の提供も行う。