トヨタ・出光「全固体電池」協業も、立ちはだかる“製造コスト”という動かざる山 リチウムイオン4~25倍の現実どう克服する

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トヨタと出光は、BEV用全固体電池の量産化に向けた協業の開始を発表した。両社以外にも全固体電池を開発する企業は多数存在するが、主導的ポジションを獲得できるのか。発表内容を深掘りする。

全固体電池の競争激化

トヨタと出光の共同記者会見(画像:トヨタ自動車)
トヨタと出光の共同記者会見(画像:トヨタ自動車)

 トヨタ自動車と出光興産は2023年10月12日、バッテリー式電気自動車(BEV)用全固体電池の量産化に向けた協業の開始を発表した。

 2028年頃までに全固体電池搭載車の量産(市場投入)実用化を目指すとともに、2030年頃からの量産に向け、数十人規模のプロジェクトチームを立ち上げるとしている。

 記者会見で出光の木藤俊一社長は、

「エネルギーやマテリアルを長年扱ってきた当社がやるしかない」

と電気自動車(EV)シフトへの意気込みを語った。

 両社以外にも全固体電池を開発する企業は多数存在するが、「次世代電池の大本命」として注目を集める全固体電池で、協業による主導的ポジションを獲得できるのか、発表内容を深掘りする。

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