道路に投げ出されて首の骨を折る人も! 道端の穴「ポットホール」の危険性をご存じか

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道路の穴、くぼみを表すポットホールはどのようにできるのか。なぜ危険なのか。

英国のポットホール

英国。ポットホールらしき穴(画像:鳴海汐)
英国。ポットホールらしき穴(画像:鳴海汐)

 雪は北海道より降らなくとも、雨が多い英国では、日本よりも道路の舗装の歴史が古いせいか、昔からポットホールが問題になっている。

 1967年に発売されたビートルズの楽曲「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」には、ジョン・レノンが新聞記事を読んで知った「フォー・サウザンド・ホールズ・イン・ブラックバーン,ランカシャー(ランカシャー州ブラックバーン(の道路)には4000もの穴)」が登場する。

 英国では、海外で運転した経験のある英国のドライバーの多くが、道路のコンディション(穴の数や深刻さなど)はほかのヨーロッパ諸国より悪いと考えている。高速道路では71%、そのほかの道路では73%のドライバーがそのように回答しているので、ヨーロッパのなかでも特に状況が悪いことが分かる(2023年7月29日付け、RAC)。

 英国には

「100万個以上」

のポットホールがあると考えられている。

 イングランドとウェールズの市議会管理の道路の場合、平均して1マイル(約1.6km)あたり約6個と推定されることからも、その多さが分かることだろう。

 ポットホール増加にともない、それに関連した車の故障件数は過去5年間で最高レベルに達した。2023年6月30日までの1年間に、ポットホールによる車の故障は2万7250件だった。前年に比べ4450件と20%増加した(2023年9月26日付け、RAC)。

 17年前に比べて故障可能性は1.6倍に上がっているなか、国も積極的にならざるを得ず、最新の春季予算では、ポットホールに対処できる資金を増額し7億ポンド(約1274億円)になった。

 北海道と違い、英国では、寒さでポットホールが増えたと考えられている。昨冬は平均気温を大きく下回る気温が何度か続き、雨の日が多かったからだというのだ。これは、英国は北海道よりも緯度が高いわりに、気温が北海道ほど低くないせいかもしれない。

 原因としてはそのほか、道路の脆弱(ぜいじゃく)さ、車両の重量が上がってきていること、交通量が増えて道路に負荷がかかるようになっていることも分析されている。

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