トラックドライバー「尿ペット」投棄問題 悪いのはドライバーか、それとも社会か? ネット紛糾で問われる過酷現実
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最近、トラックドライバーの尿入りペットボトルの話題が、インターネット上でにわかに熱くなっている。幹線道路沿いの草むらや、荷受先や荷下ろし先の周囲で、黄金ペットが投棄されており、それが社会問題になっている。
社会問題か、モラル問題か
最近、トラックドライバーの尿入りペットボトル(以下、黄金ペット)の話題がにわかに熱くなっている。幹線道路沿いの草むらや、荷受先や荷下ろし先の周囲で、黄金ペットが投棄されており、それが社会問題になっている。
インターネット上のコラムやコメントを見ると、トラックドライバーの
「劣悪な労働環境」
を指摘するなど社会の問題として捉える意見と、
「マナー違反」
を糾弾するなどモラルの問題として捉える意見で割れている。
このほか、どちらかにかたよるのではなく、ペットボトルを使用しなければならないほどの過酷な仕事環境に理解を示すものの、やはり黄金ペットを投棄するのはどうかといった声も見受けられた。
もちろん、多くのトラックドライバーは、走行ルート・休憩場所をあらかじめ選定する、水分のコントロールを行う、ペットボトルや簡易トイレを使用したとしても自分で処理をするなど、プロフェッショナルに徹している。真面目なドライバーにとっては、一部のドライバーの行為で、同じような目で見られることは残念で仕方ないだろう。
ひとつ補足すると、黄金ペットを投棄するのは、トラックドライバーに限らないことだ。名古屋市の50歳の会社員は、
「寮のトイレに行くのが面倒」
という理由によりペットボトルで用を足して、大量の黄金ペットを会社の敷地内に捨てたということで逮捕されている。