三条タクシーSNS炎上の教訓 公式アカの無邪気な「性的投稿」防止するには、ガイドライン作成とエゴサ徹底で対応だ
性的投稿によるSNSが炎上した三条タクシー。同社に限らず、小さな企業がSNS戦略を行う際、事前に行うべきことは何か。
「女性蔑視」投稿で炎上
三条タクシー(新潟県三条市)のSNS公式アカウントが世間を騒がせている。「女性が運転手になることがまだ少し抵抗のある時代だからこそ、彼女は勇気を出して入ってくれた。今うちには3名の女性ドライバーが居るが、全員20代である。ちなみに、全員めちゃくちゃ可愛い。繰り返す。全員めちゃくちゃ可愛い。他の2人はSNSで顔出しをしていないので、乗れたらラッキーです」と2023年8月26日にX(旧ツイッター)に投稿し、炎上した。
女性従業員をいわゆるキャバクラ嬢のような扱いをするセクハラ的な「女性蔑視」に加え、
・エイジズム(年齢による偏見や差別)
・ルッキズム(外見重視主義)
が問題視された。
その2日後、三条タクシーは謝罪文を公式ウェブサイトに掲載した。同社は、
・SNSアカウント担当の変更
・凍結されたXアカウントの削除申請
を行い、再発防止として
・社内スタッフへの再教育(ネットリテラシー及びハラスメント等)
・SNS投稿時に上長の確認を行う
ことを発表した。
SNSアカウント担当は同社社長だったと報道されていることを鑑みると、あたかも従業員が問題を起こしたかのような書き方が適切ではない。企業が謝罪をするとき、言い訳じみたことを書かないのが鉄則だからだ。
同社はそれ以外にどんな対策を採るべきだったのか、今後採るべきなのかを考えてみたい。