ランドクルーザーはなぜ「盗難被害」に遭うのか? 2年連続ワースト1、年間450台という現実

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日本損害保険協会は、2000年から毎年「自動車盗難事故実態調査」を実施、その結果を毎年公表している。早速、近年の車両本体盗難被害の傾向を見てみよう。

盗難被害に遭わない方法

自動車(画像:写真AC)
自動車(画像:写真AC)

 さて、現時点でのランドクルーザーのオーナー、もしくは近い将来に購入を考えているオーナー予備軍にとって、こうした盗難被害の多さは頭が痛い問題だろう。

 昨今のランドクルーザーの人気に加え、先頃登場した新型の注目度の高さを思えばなおさらである。そこでここからは盗難被害に遭わないようにするためには、どういったことが重要なのか、ということも簡単にまとめておこう。

 まず、購入時には車両保険に加入すること。これが基本だ。ただし車両保険での盗難被害補填は意外にもハードルがかなり高い。それは車両保険での盗難補償は所有者の無過失が大前提というある種の内規が保険会社にはあるためである。

 所有者は被害にあった車両をどのように保管していたのか。そこが重視される。具体的には自宅ガレージでも契約駐車場であっても、きちんと施錠し容易には動かせない状態にあったことは必須となる。例えば自宅前に路上駐車し、少し目を離した間に盗難被害にあったといった事例では保険金が支払われないこともある。

 同じく、スペアキーをマグネットケースなどに入れてボディの裏側などに隠していた場合なども所有者の過失が大と判断される。これは万が一のインロックなどに備えて、何気なく行っている人も少なくないかもしれない。

 そのほか、所有者と使用者が異なる場合。修理や整備で預けているときに盗難に遭ったといった事例も、保険金が支払われにくいという話はよく耳にする。

 とはいえ、プロの窃盗団に目を付けられた場合などは、たとえどんな対策をしていても盗難被害を避ける完璧な方法はない。オーナーとしてできることが、保険にしっかり入ると同時に、過失と判断されるかもしれない条件をできるだけ避けるようにする。それに尽きるかもしれない。

 ランドクルーザーは先頃新型の250が発表され、同時に70の再発売も決定した。これらのモデルは、新たに中古車市場に流れるであろう個体も、いずれ新たなオーナーとともに走りだすこととなる。こうしたクルマたちが盗難被害に遭うことがないよう、購入希望者は今のうちに対策をしっかり講じることをお勧めしたい。

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