都心の高級マンション住人に「トヨタ車」が人気なワケ
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高級賃貸仲介サービス「モダンスタンダード」を運営するリノシープラス(東京都港区)が7月20日に発表した「都心の高級マンションに住む人がリアルに乗っている 車のメーカー・車種ランキング2023」によると、最も多いメーカーはメルセデス・ベンツ。次いでトヨタだった。
減り続ける都内の自家用車保有台数
東京都心などでは、自家用車保有者の減少に歯止めがかからない状況が10年以上続いていることは、以前から指摘されてきた。
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その具体的な数字がある。自動車検査登録情報協会(東京都千代田)がまとめたデータによると、2021年の東京都内の自家用車保有台数は309万5664台。世帯あたりの保有台数は0.422台である。なお、2014年のデータでは0.461台、2007(平成19)年は0.521台だった。
過去15年間だけを見ても、減少の一途をたどっている。このデータには23区だけでなく、周辺の市町村も含まれているので、都心部だけでは世帯あたりの保有率はさらに低くなっていると推測できる。
ちなみに、2021年時点で、
・千葉県
・埼玉県
・兵庫県
・京都府
・神奈川県
・大阪府
・東京都
は世帯あたりの自動車保有台数が1台を下回る。
人口密集地であることに加え、これらの都道府県はいずれも地価が高く、自家用車を維持するのにコストがかかることが、自家用車保有率が低下している一因と考えられる。また、公共交通機関が発達していることも、自家用車離れの一因と考えられる。
とはいえ、都市部でも自家用車を保有し、維持している世帯は一定数存在する。自動車が実用品であると同時に嗜好(しこう)品であることを考えれば、こうした事実は驚くことではない。