「訪日中国人」のマナーにネット民怒り心頭も 昭和時代の日本人も似たことをしていた、不都合な真実
日本人もかつては海外旅行のマナーが悪かった。よく引き合いに出されるのは、高度成長期から1980年代にかけての振る舞いだが、本当にこの期間だけだったのだろうか。
有名漫画家も思わず指摘

そのようなことが積もり積もってか、1978(昭和53)年8月には「観光週間を機会に旅行のマナーを考えよう」というキャンペーンが展開された。この広報で評論家の兼高かおる氏はこうコメントしている。
「私の経験でも、スチュワーデスやウェイトレスにものを頼むときに、ほかの人が話しているのに一言のあいさつもなく割り込んだり、エレベーターのドアを開けたまま押さえて話しこんだり、ほかの人の存在を無視した非常識さが目につきますね」
この時点で問題になっていたにもかかわらず、日本人観光客のマナーはその後も悪化の一途をたどっている。1982年、漫画家のサトウサンペイが書いた『ドタンバのマナー』は、社会生活で守るべきマナーを指南する教養書として広く読まれた。
そのなかで、旅行通だったサトウは外国でのマナーについて一章を費やしている。以下はその内容の一覧である。
・外国人の前でズボンをずり上げると嫌われる
・ビュッフェの前をすぐ離れる
・原則として時計まわり
・廊下は外、ゆかたはダメ
・浴槽の外では洗わない
・カーテンは浴槽の中へ
・トイレでは鍵をかける
・(客室乗務員などを)みだりにさわらない
・人前でクツを脱がない
今では考えられないことだが、この時代には上記のような行動はごく当たり前のことだった。
それでも日本人のマナーの悪さは改善されなかった。海外旅行が爆発的に流行したバブル期には、日本人が「爆買い」する姿が世界のあちこちで見られた。