札幌丘珠空港はなぜ「宝の持ち腐れ」と呼ばれたのか? 滑走路延長の光明と課題、地域との共存模索できるか

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“宝の持ち腐れ”とまでいわれた札幌丘珠空港(北海道札幌市)に光明が差し込んだ。2030年までに滑走路を現在の15OOmから18OOmに延伸する目標が定まったのだ。

丘珠空港に光明差し込む

札幌丘珠空港(画像:写真AC)
札幌丘珠空港(画像:写真AC)

“宝の持ち腐れ”とまでいわれた札幌丘珠空港(北海道札幌市)に光明が差し込んだ。2030年までに滑走路を現在の1500mから1800mに延伸する目標が定まったのだ。

 空港を管轄する国との協議を重ねた結果、札幌市は冬季の除雪体制強化など難題をクリアしたとして、急速に延長にかじを切った。

 発着便数の増加による騒音問題で地元住民の理解を得るのは困難が予想されるなど、実現へのハードルは高い。しかし、札幌市内での羽田便就航は札幌市民の長年の悲願であり、期待は高まるばかりだ。

 札幌丘珠空港は現在、北海道エアシステム(HAC、札幌市)がJALのプロペラ機で札幌~函館をはじめ、

・札幌~利尻
・札幌~奥尻
・札幌~女満別
・札幌~釧路(たんちょう)
・札幌~三沢

などを飛んでいる。さらに新規に10月末から札幌~中標津を飛ばすことになっている。

 また、フジドリームエアラインズ(FDA、静岡市)は小型ジェット機で静岡(富士山静岡)~札幌間を、トキエア(新潟市)は8月下旬から新潟~札幌間を運航する予定だという。

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