自動車産業の過剰な「北米依存」 コロナ禍で浮き彫りになったその危険性とは
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パンデミックで改めて明らかになったことに、日本の自動車産業の「過剰なまでの北米依存」が挙げられる。今後どうなるのか。
自動車産業「過剰なまでの北米依存」

さて、今回のパンデミックで改めて明らかになったことに、日本の自動車産業の
「過剰なまでの北米依存」
が挙げられる。特に感染が急速拡大していた2020年春の時点で、その前年段階での米国、カナダ、メキシコにおける日本の自動車メーカーの年間生産実績は次のとおりだ。
●トヨタ
・米国:約120万台
・カナダ:約47万台
・メキシコ:約17万台
●ホンダ
・米国:約121万台
・カナダ:約41万台
・メキシコ:約17万台
●日産
・米国:約76万台
・メキシコ:約62万台
●スバル
・米国:約37万台
●マツダ
・メキシコ:約12万台
総数およそ550万台。これだけの生産能力を備えた工場が全て生産停止に追い込まれたのは、日本の自動車産業にとってまさしく未曾有(みぞう)の危機だった。
もちろん、問題は生産だけではなかった。2020年の時点での販売地域としての北米依存のリスクが明らかになったのである。
具体的な数字としては、日本の各自動車メーカーの年間グローバル生産台数中に占める北米市場のシェアは、トヨタで28%。対して欧州全体は11%。日産は同じく34%と11%。ホンダは37%と3%、マツダは27%と19%。スバルに至っては73%と4%と、全生産台数の
「7割以上」
の販売を北米市場に依存していた。
その結果、今回の新型コロナウイルス感染症の影響での生産停止に続いて販売も低迷することとなる。これは経済的に困窮した層が増えたことも理由だった。結局、日本の自動車メーカーは生産の販売の双方において極めて大きな損害を被ることとなったのである。