「日本パスポート = 最強」時代の終焉? 国際ランク首位から3位へ、陥落のデメリットあるのか

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日本のパスポートは2018年から5年間、世界で最も強いパスポートとしてトップの座に君臨していた。しかし2023年、その座をシンガポールへと明け渡すこととなった。その影響のほどは。

5年ぶりに首位陥落

日本のパスポート(画像:写真AC)
日本のパスポート(画像:写真AC)

 日本のパスポートは2018年から5年間、世界で最も強いパスポートとしてトップの座に君臨していた。しかし2023年、その座をシンガポールへと明け渡すこととなった。

 国際航空運送協会(IATA)のデータ(2023年6月時点)を基に、英コンサルティング会社のヘンリー&パートナーズが発表した

「パスポートごとに、ビザなしで訪問できる目的地の数」

のランキングで、日本は2022年よりふたつランクを下げて、韓国やオーストリア、フィンランドと同率の3位となった。

 1位となったのは、シンガポールで192か国。次いで、ドイツ、スペイン、イタリアが190か国で2位に続く。

 日本は2022年より4か国減少して、189か国となった。また、日本人が事前にビザ取得の必要がある国は37か国である。この数字には入国時に空港で申請取得可能なアライバルビザや、米国入国に必要なESTA(エスタ)などの電子渡航認証はカウントされていない。

 つまり、入国に関して「何らかの手続きが必要」という意味では、実際には37か国以上あることも記しておきたい。

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