内燃機関にこだわる「マツダ」 業績絶好調なワケ

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マツダは2023年5月、2022年度の通期決算を発表し、過去最高の売上高となった。これまでの同社の変遷を通して、その要因を分析する。

2012年以降の快進撃

 そして初代アテンザから10年後の2012年、前述のCX5を皮切りにして、クリーンディーゼルを中心に新型車をデビューさせ続けた。

 もちろん、エンジンはあくまで気持ちよい走りのための「心臓」にすぎない。そのため、ロードスターなどのミドルウエートのスポーツカーの場合は、レスポンスに優れた直列4気筒のガソリンエンジンを搭載するといった具合だった。

 クルマ好きの指標からいえば、1980(昭和55)年に行われた第1回日本カーオブザイヤーはマツダファミリアが受賞している。しかし、その後は2005年に3代目のロードスターが受賞するまで、25年もの間が空いている。

 しかし、2012年にCX5、2014年にデミオ、2015年に再びロードスターと、立て続けに受賞に輝いた。2013年も最高賞こそフォルクスワーゲンゴルフに譲ったものの、フラッグシップセダンとしてフルモデルチェンジしたアテンザが「エモーショナル部門」を受賞している。

 つまり、初代CX5以後から数年間に発表された新型車はことごとくクルマ好きのツボを心得ていたのだ。これはZoom-Zoomというブランドの核が企業全体に浸透した結果だったのではないだろうか。

 経営陣が変わることによってブランド表現も変わるのは非常に多いが、マツダに関していえば、フィールズ氏以降の経営陣もあえてこだわり続けたように見える。そして前述のように、SUV市場を中心に同社のクリーンディーゼル車の快進撃が続く。

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