ガソリンスタンド「30年で6割減」 “EV普及”は存続への逆風となるか、はたまた追い風か? 未来を展望する

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減少を続けるガソリンスタンド。EV台頭で今後、その姿はどのように変化を遂げるのか。

EV充電のネック

EV充電スタンド(画像:写真AC)
EV充電スタンド(画像:写真AC)

 ちなみにEVにおける充電にとって最大のネックなのは、急速充電器とはいえ最短で30分ほどの時間を要するという

「時間」

の問題である。

 これは、車両側のバッテリー容量や残量でも変わってくることだが、いずれにしても5分ほどで満タン給油を終えてしまう内燃機関車やハイブリッド車とは根本的に異なる。そのため、既存のEV急速充電スポットは

「利用者が時間をつぶしやすい」

自動車メーカーのディーラーや大規模ショッピングモールなどに併設されている場合が多いわけである。

 それに対して、ガソリンスタンドはセルフ化が進んだ影響で利用者が時間つぶしできるような「お休みどころ」を備えた業態は少なくなっている。省力化の影響で洗車やタイヤのエアチェックなどもセルフというところがほとんどである。

ガソリンスタンドの将来の姿

閉店したガソリンスタンド(画像:写真AC)
閉店したガソリンスタンド(画像:写真AC)

 そうしたガソリンスタンドにEV急速充電スポットを併設するためには、時間つぶしをするための施設を復活させるといった営業形態の見直しが必要となるだろう。

 また、さまざまな充電器のなかで急速充電器は

「高圧受電」

が必須であり、専用の設備や管理者を必要とする。そうした設備投資や人件費は小規模経営のガソリンスタンドには極めて大きな負担となる。

 結局のところ、可能なのは前出の「ENEOS Charge Plus」の様な大資本をバックとした大規模ガソリンスタンドのみということにならざるを得ない。

 ただし、既存のガソリンスタンドへのEV用急速充電スポット併設が進むという流れが今後加速することは間違いない。ただし、その過程でガソリンスタンドのさらなる集約化が進み、店舗総数は減少を余儀なくされるだろう。

 この先、営業を継続できるガソリンスタンドの

「総合的なサービスポテンシャル」

は向上する。しかし全体数は少なくならざるを得ない。これが近い将来の姿にほかならない。

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