電車のベビーカー、畳むべき? ツイッター「500件」を分析してわかった進まぬ相互理解とわずかな希望、解決策は“混雑緩和”だけではない
国土交通省は5月1日から、ベビーカー使用者と周囲の乗客の相互理解を促す、毎年恒例のキャンペーンを行っている。しかしツイッター上には、相互に対する不満が渦巻いている。解決策はあるのか。
電車とベビーカーのキャンペーン
国土交通省は5月1日から1か月間、ベビーカー使用者と周囲の乗客の相互理解を促すキャンペーンを行っている。毎年恒例のもので、2023年で10回目を数える。
ベビーカー使用者には「ほかの乗客への衝突や通行の妨げとならないよう、ベビーカーの操作に注意すること」を喚起し、周囲の乗客には「電車ではベビーカーは折りたたまずに乗車可能であること」を知らせるものである。
電車の乗り降りやエレベーターがない場合の階段移動など、使用者には「周囲に手助けをお願いすること」、周囲には「手助けを申し出ること」を勧めている。「混雑時はお互い譲り合う」ことを含め、助け合いの精神を持つよう呼び掛けている。
ベビーカーと電車といえば、長年論争が続き、語り尽くされた感もあるが、ポストコロナで再び電車が混むようになってきたいま、人々は何を感じているのか。
生の声を知るべく、2023年5月の平日と休日を含む数日間にツイッターに流れた、電車とベビーカーに関するつぶやき
「500件」
を分析することにした。ツイッターは、ユーザー名が本名でない場合は匿名性がある。
ユーザーによっては1日に何度もそのときときの出来事や思いを長時間推敲(すいこう)することなく発するツールだ。過激な発言も問題視されることがあるほどなので、他人に読まれることは意識しているだろうが、素に近い場合が少なくないと思われる。
一体、どんな内容のつぶやきが多いのだろうか。