プレミアムクラスにお得に乗れる? 航空会社の「入札アップグレード」は期待の収益源となるか
上級会員には渋い変更

以前は、チケット予約時のクラスからプレミアムクラスへのアップグレードは
・マイルの利用
・プレミアム会員への無償インボランタリー・アップグレード(インボラ)
などがメインだった。しかし入札アップグレードの登場で空席率が低くなり、ラッキーサプライズはなかなか起きなくなった。
さらに2022年から、JAL、ANAともにエコノミークラスの利用者に向けて「有償でのラウンジ利用」をスタートさせたことにも注目したい。
これまでゆったりとしたラウンジでフライトまでの時間を過ごし、インボラでサプライズアップグレードを受けていた上級会員にとって渋い変更が続いているが、利用者全体で見れば悪いことばかりではない。
一般利用者にとってはお得な運賃で上位クラスを楽しめるチャンスで、航空会社としては自社サービスをアピールでき、リピーターを増やすきっかけになる。
航空業界の新たな収益源となるか

航空業界はコロナという長いトンネルを抜けつつあるが、ウクライナ情勢に伴う燃油高や円安により、完全回復にはもう少し時間がかかりそうだ。環境問題にも積極的に取り組むJAL、ANAは2050年度までに「CO2排出量実質ゼロ」という目標も掲げている。
そんななか、国際線の入札アップグレードシステムは新たな収益を確保できるビジネスとなっている。
出発日に空席があれば、JALのプレミアムエコノミーは追加料金で当日アップグレードできる。
「入札オークション → 当日アップグレード」
というダブル構造からは、できるだけ利益の取りこぼしのないようにする姿勢がうかがえる。
これまで運賃をできるだけ抑えたいと思っていた人も、数万円追加するだけの格安価格でプレミアムクラスに乗れるため、関心を持つ人は多いだろう。
またプレミアムクラスに興味はあるものの、価格がサービスに対して見合っていないと感じていた人には、購入機会が自分の許容範囲で与えられるため、入札に成功した場合の満足度が高いものになる。
航空業界には、これから先の復活と飛躍を期待したい。