スペックはバイク以上? 昭和レトロな「電動三輪車」の可能性、日本の利用拡大に必要な条件とは
国内で16番目の自動車メーカーとして電動三輪車で新規参入した、日本エレクトライクという会社をご存じだろうか。同社を通して電動三輪車の可能性を探る。
ドイツのONOMOTIONのeカーゴバイク

日本だけでなく海外でも、さまざまな会社が電動三輪車の開発を手掛けている。そのひとつが、ドイツのベルリンを拠点とするONOMOTIONだ。同社は、気候変動対策に加え、効率性と収益性を要求される都市部の物流をターゲットとし、電動三輪車のONO eカーゴバイクを開発した。
ONO eカーゴバイクの簡単な諸元は次のとおり。
・サイズ:全長3400mm、全幅1160mm、全高2050mm
・乗車定員:1名
・航続距離:約30km、最大約60km(搭載バッテリー個数による)
・積載量:200kg
ONO eカーゴバイクはエレクトライクと比較してさらにスリムになっているが、高さを確保することで荷室の容積を確保している。また、後部の荷室がコンテナになっている点がユニークであり、利用用途が広がる可能性がある。なお、ホームページで公開されている車両価格(税抜き)は、48か月の利用を前提として月々589ユーロ(約8万円)である。
ONOMOTIONは、既に600万ユーロ(約8億円)の資金調達を完了し、今後は1500万ユーロ(約20億円)を調達して事業を拡大するとのことだ。ONO eカーゴバイクが、ヨーロッパで広く受け入れられるかどうか興味がもたれるところである。