高級車の代名詞! ロールスロイスのマスコットは英国貴族の「超美人秘書」がモデルだった?
高級車を代表するロールスロイスといえば、ボンネットに装着されたフードマスコットが有名だが、その誕生から普及までには知られざる物語があった。
もともと個人のマスコット 後に公式認定
当初、この作品はあくまではモンタギュー個人のためのフードマスコットであったものの、その芸術性の高さを高く評価したロールス・ロイスのジェネラルマネージャーだったクロード・ジョンソンは、作品をロールス・ロイスの公式マスコットとして採用したい旨をモンタギューとサイクスに進言。
会談の結果、話はトントン拍子にまとまり翌1911年からロールス・ロイスの正式なフードマスコットとなることが決定したのである。
これ以降、ラジエターグリルの上で輝くスピリット・オブ・エクスタシーは、ロールス・ロイスの代名詞というべき存在となった。ただしあくまでマスコットであったことから、その扱いはオプションであり一部のユーザーはこれを装着せず、自身の好むマスコットを装着する例も少なくなかった。
たとえば英国首相のロイド・ジョージの場合は翼の付いた大砲の弾丸だったし、同じく英国海兵隊終身名誉司令官であり後に爆弾テロに倒れたマウントバッテン元帥は、手旗信号を持つ水兵の像だった。
さらに英国王室も例外ではなく、通常はスピリット・オブ・エクスタシーを装着していた国王専用車も、公式行事の際はイングランドの守護聖人であるセント・ジョージが槍(やり)をかざしてドラゴンと戦う様を描いた専用のマスコットを装着するようになっていた。