物流業界で思い浮かべる企業名は? 約半数が「ヤマト運輸」「佐川急便」の名も挙げられず 大学生イメージ調査

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インタツアーは12月13日、大学生を対象にした「業界別イメージ調査 物流業界編」の結果を発表した。「物流業界で思い浮かべる企業名」を質問すると、半数近くが一社も名前を挙げられなかった。

「社会貢献度が高く安定している」評価も

物流業界のイメージは?(画像:写真AC)
物流業界のイメージは?(画像:写真AC)

 新卒採用支援などを手掛けるインタツアー(東京都港区)は12月13日、「業界別イメージ調査 物流業界編」の結果を発表した。2023年~2026年卒業予定の大学生を対象に、就職先としての物流業界のイメージについて調査。物流業界に対するプラスイメージとして、「社会貢献度が高く安定している」などが挙がった一方で、「作業的」「全国転勤がある」など、肉体的に負荷の高い仕事というマイナスイメージもあった。また、「物流業界で思い浮かべる企業名」を質問すると、半数近くが一社も名前を挙げられなかった。

 調査は2022年9月13日~同20日、2023年~2026年卒業予定の大学生を対象にウェブ上で行い、941人から有効回答を得た。

 まず、物流業界のプラスイメージについて複数回答可で聞くと、最多は「社会貢献度が高い」で35.4%。コロナ禍での物流需要の増加がニュースで取り上げられることが増えたことから、社会に必要な仕事と認知されていると考えられる。「安定している」24.3%、「グローバル化が進んでいる」20.0%が続いた。

 物流業界のマイナスイメージについても複数回答可で聞くと、最多は「作業的」で39.7%。「全国転勤がある」23.3%、「ワークライフバランスが取れない」19.3%、「給料が低い」18.8%が挙がった。

 物流業界の企業の選考を受けるか(受けたか)どうか聞くと、「受けようと思っている(受けた)」と答えた学生は5.1%で、「受けるかもしれない」20.1%を加えても25.2%と、4人に1人にとどまった。

 最後に、「物流業界で思い浮かべる企業」を3社まで挙げてもらうと、「ヤマト運輸」36.7%、「佐川急便(SGホールディングス)」24.5%と、宅配大手2社の認知度が高い一方、物流業界最大手の日本通運(NXグループ)や業界2位の日本郵船の認知度が比較的低い結果となった。

 また、一社も回答できない学生が47.0%に上り、「社会貢献度が高い」と回答する学生が多い一方で、実際の仕事を担う企業については関心が低いことがうかがえる結果となった。

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