「新婚旅行で乗った」 ジャンボジェットの半世紀にわたる誇り高き記憶 ボーイング最後の「747」完成で振り返る
アメリカの航空機製造大手ボーイングは2022年12月6日、最後の「ボーイング747型機」が、シアトル郊外のエバレット工場を出発したことを公式発表した。
引き渡しは2023年初頭
アメリカの航空機製造大手ボーイングは2022年12月6日、最後の「ボーイング747型機」が、シアトル郊外のエバレット工場を出発したことを公式発表した。
747は、日本でも「ジャンボジェット」と呼ばれ、国際線と国内線で活躍するなど、広く親しまれてきた。
最後の1機は、747-8フレイターという貨物機専用のモデル。2023年初め、アメリカの貨物航空会社大手であるアトラス航空に引き渡される予定だ。
747シリーズが、日本を含む世界の航空業界にもたらした影響は大きい。完全なる退役に「寂しい」「名残惜しい」との声が数多く聞かれる。
「2階建て」「双通路」画期的な旅客機
ボーイングの747シリーズは、1967年に生産開始した。
当時、客室1階に2本の通路があるワイドボディ機としても世界初で、「2階建て」も画期的だった。
747シリーズは、ボーイングによると、半世紀を超える54年にわたり、合わせて1574機が製造されたという。
747シリーズの開発や製造、サービスは、旅客機や貨物機、さらに宇宙航空システムまで多岐にわたった。