ベトナム初の自動車メーカー「ビンファスト」が水害に強いEVをつくるワケ
ベトナム初の国産自動車メーカー「ビンファスト」は最近、自国で「水害に強い」として注目されている。いったいなぜか。
冠水した道路を走行する電気自動車

6月の記録的な大雨でハノイ市内が冠水した際、多くのガソリン車が立ち往生するなか、ビンファストの電気自動車が水の中を走る様子がSNSで拡散され、ニュースに取り上げられた。
数十cmの高さまで冠水した道路を、ビンファストの電気自動車「VFe34」が波しぶきを立てながら走行する動画はたちまち話題になり、
「水に強い電気自動車」
と、ベトナムで注目を浴びた。また、「電気自動車は水の中でも感電しない」という証明にも一役買った。
同じくニュースになったのは、水没したメルセデスベンツのボンネットでくつろぐ男性の投稿だ。こちらは高級外車が水没するなか、ボンネット上で自撮りをして楽しむドライバーの姿が話題になった。水没しても走行を続けるビンファストと違い、高級車だが水没して動かなくなった例として、人々に対照的な印象を与えた。
今回の事例からもわかるように、「都市型水害に強い車」は東南アジアにおいて強いアピールポイントになりえる。
最近ではベトナム国内で最大、かつ最も権威のある自動車、バイク、交通に関するフォーラム「ジムカーナオートファンチャンピオンシップ2022」において、ベトナムで初めて、ビンファストの電気自動車が最終ラウンドのレース車として採用された。
そのフォーラムで、ビンファストは電気自動車が水に強く、感電の恐れはないことをアピールする機会として、水の中での公開テスト走行を実施した。水深50cmで電気自動車や電気バイクを走行させ、電気バイクを水の中に30分停車させるなど、水に漬かった状態でも走行できることをアピールした。