札幌市電、初の「だれでも無料デー」開催 果たして市民の反応は? ベテラン記者が乗ってみた

キーワード :
, , , , ,
札幌市電が、初の試みとなる「路面電車無料デー」を実施。果たして市民の反応は? 北海道を知り尽くすベテラン記者が、車両に乗り込んでみた。

車内でほのぼのする一幕が

札幌市電の乗車無料デー、車内は賑わいを見せた(画像:合田一道)
札幌市電の乗車無料デー、車内は賑わいを見せた(画像:合田一道)

 電車が停留場に止まるたびに乗り降りする人が見える。

 南端に位置する「中央図書館前」辺りで乗客が減り、涼風が車内に流れ込む。老夫婦と思われるふたり連れが、下車時に小銭を払おうとして運転手から「きょうは無料ですよ」と言われ、「えっ、そうなの」ときょとんとした表情を見せてから、笑顔になり電車を降りていった。

 筆者は(よかったですね)と内心、拍手を送った。

 若い女性に交じって、親子連れが急に増えてきた。母親に手を引かれた幼子もいる。車内が話し声で少しだけ賑やかになった。

 ガタンゴトンと揺れながら、電車はたっぷり1時間掛けて1周した。のどかな心温まる一時だった。

 市電を運航する札幌市交通事業振興公社は、もっと市電に親しんでもらおうと、30、31日の土日も運賃無料にする。面白いのは7月23日(土)から8月2日(火)までの土日祝日の10時から15時まで、美しく飾り立てた「花電車」を運行するとのこと。

 ただし、乗車はできないのでご注意を。

全てのコメントを見る