コインパーキングの進化はどこまで進むのか? ロック板が消え、価格が変わる“AI駐車場経済”の正体
2025年、タイムズ24が新設駐車場のキャッシュレス化とカメラ精算を進め、全国164万室超の駐車ストックが再定義され始めた。決済のデジタル化は価格変動やAI分析を通じ、駐車場を単なる空間から都市データと収益を生むモビリティ基盤へと変貌させつつある。
都市機能を支える拠点への進化

変容を遂げた駐車場は、多様な移動手段を統合するモビリティハブへと発展する。車両が停止している時間を収益化する場となり、電気自動車(EV)の普及にともない、車室は分散型蓄電池として電力網を支える拠点へと進化する。
具体的には、多様なモビリティの乗り継ぎ拠点やドローン物流の集散地として活用される。24時間無人稼働する特性を生かし、配送拠点が不足する都市部での荷物積み替えや、防災倉庫の設置、AIによる満空情報の提供など、街づくりの基盤を担う。
展開を支えるのは、決済を通じて蓄積される利用データだ。人や車の動きを分析することで、その地域で求められる機能や収益性の高い用途を導き出し、駐車場の資産価値を都市の接続点として塗り替えていく。
日本パーキングビジネス協会の調査(2021年版)によると、車室数は全国で164万室を超え、2011(平成23)年比で73万室以上増加した。この膨大なストックは都市機能を補完する巨大なネットワークとなり、データ活用がその潜在的な価値を引き出す。
蓄積されたデータは駐車場の役割を広げ、都市を支える不可欠な構造へと変えつつある。コインパーキングは今、その存在意義を大きく転換させている。