ポルシェが首位でも、ランキングの「4割」を独占――リセール価値で輝く日本車メーカーの正体

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新車価格が10年で57.2%上昇する一方、EVは5年で価値が57.2%減少。車はもはや移動手段ではなく資産管理対象へと変質し、中古市場がその真価を左右し始めている。

トヨタの最多受賞を支える「信頼」

フォルクスワーゲンのロゴマーク(画像:Pexels)
フォルクスワーゲンのロゴマーク(画像:Pexels)

 今回、受賞の対象となった顔ぶれを眺めていくと、市場が何を求めているのかが透けて見える。トヨタからは、

1.カムリ
2.カローラ
3.ハイランダー
4.カローラクロス
5.タンドラ
6.タコマ
7.シエナ

といった多種多様なモデルが選ばれた。GMCのユーコンやハマーEV、サバナ、シボレーのコルベット、タホ、シルバラードも名を連ねている。

 さらにレクサスのNX、UX、LX、メルセデス・ベンツのAMG GT 4ドアやAMG CLA、スバルのWRX、フォレスター、ソルテラといった顔ぶれが続く。キャデラックのCT4とCT5、アキュラMDX、ジェネシスG80、日産Z、ポルシェ・タイカン、そしてボルボのV60クロスカントリー。これらが、将来にわたって高い価値を保つと目される面々だ。

 高い残存価値を保ち続けているブランドに共通しているのは、幅広く製品を展開しながらも、車の仕組みを過度に複雑にしていない点だろう。トヨタが最多となる

「七つの賞」

を手にしたのも、結局のところ、積み上げてきた信頼を裏切らなかった結果といえる。

 彼らはHVを軸に据え、今のインフラのままでも間違いなく動くという、当たり前だが大切な使い勝手を守り抜いた。その姿勢が、市場で高く評価されたわけだ。手放すときになっても「壊れるかもしれない」という不安を感じさせない骨太な作りが、中古市場での価格を直接支えている。

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